- 「インガ医学の栄養学」、お読みいただきましたか?NHKの「ためしてガッテン」を見ていたとき紹介されたものですが、もう10年以上前でしょうか、これは前にも一度「思い込み」の例で紹介したことがあります。
- 親しくしていたある大学教授のかたが、やはり同じ番組を見ておられて、「これは効く」と思われ、それから半年間、番組で大推奨の「深蒸し緑茶」を続けて飲んでおられました。そしたら胃がだんだん弱ってきました。ちょっと飲み過ぎだったんだとおもいます。
- 同番組でいうには、「ある門前町に住む高齢のおばあちゃんは毎日深蒸し茶を飲んでいる。それでいまも元気。元気の源はこの深蒸し茶である。深蒸し茶はここが他と違う」というものです。いまでも探せば同番組は見られるとおもいます。
- しかしこの最初のスタートの「因果関係の断定」の根拠はありませんでした。しかしこの前提の基にすべてが編集されて、「深蒸し茶」に向かっていきました。すべての放送番組は同じ手法で編集します。NHKは用意周到に半年くらいリサーチします。
- 「インガ医学は現代医学や抗生剤に反対している」というのは思い込みです。抗生剤の使用はインガ医学では推薦しています。抗生剤は現代医学の中の金字塔で、いかに依存しているか。これがなければ「有効な医療活動の70%が失われる」とインガ医学では考えています。病院で行われている有効な治療活動はものすごく狭いからです。
- たとえば、お子さんが耳が痛いと訴えます。耳の中が赤い。炎症ですから抗生剤は効きます(抗生剤はウイルスには効きません)。それでも治らないので一年耳鼻科に通います。この例でどこが間違っているとおもいますか? それは抗生剤は10日間シッカリ飲む。それでも治らないときは「もう抗生剤では治らない」ので中止すべきという点です。
- 次の事が重要です。「抗生剤は炎症を治すけれど免疫力を上げることはできない」。
一年通院しても免疫力は上がりません。お子さんは免疫力が低下しているから炎症が治らないのです。
- ちなみに、インガ医学では、インフルエンザとコロナウイルスは検査で陽性と出たら治療を開始するのが原則です。また現代医学の検査は実に「客観的事実」を突き止めるには優れています。産婦人科の検査などはもっとも信頼できます。ただ血液検査は狭い範囲のことには優れていることもありますが、だからといってそれで全体像が把握できるわけではありません。欠点だらけです。
- 例として中性脂肪(私は数値が十年前1300でした)が高いなど、血液検査で出た1つの項目を改善しようとすると、インガ医学の推定では、約9つの器官がすべて良くならないと良くなりません。血液検査の1つの数値改善には、それに関係する隠れた多くのことの改善が必要です。マックスで治療しても、平均9クール(赤血球が9回入れ替わる)必要です。9×3ヶ月=27ヶ月かかります。それは人の身体がこの地球上では、何億年前からの蓄積でそのようにできているからです。もちろん9クールより短くもなります。人は個体差が大きいからです。