症状・整体

健康レベルの表

インガ医学で最も鋭意努力してきたことは「健康レベルの判断」と「治療効果のレベルの判断」です。どこまで思い込みを排して客観性を持たせるか、これが最も重要です。

健康レベル

  • 完全無自覚の習慣」をインガ医学では「ヘドロ」と言います。たとえば、尿が出るメカニズム、便が出るメカニズム、ホルモンや自律神経のメカニズム、心臓の働くメカニズムなどは現代医学では全くわかっていない領域です。
  • 色々な症状がこのヘドロから出てきます。このヘドロがなくならない内は、症状の改善が数ヶ月から数年以上足踏みすることがあります。
  • ヘドロ(各種症状を起こしている原因が潜む身体的無意識態)は、「持っている人」と「持っていない人」がいます。その割合は6(前者):4(後者)です。
  • 1歳や10歳の子が持っていることもあれば、80歳の方で持っていない人も多いです。年齢には全く関係ないもので、症状の裏にこのヘドロが絡んでいる場合は治るのに時間を要します。

泥

病気の究極の原因

ザルツブルク
ザルツブルク

  • これから述べようとすることは画期的です。あえて箇条書きにします。
  • 大分前から薄々気が付いていたことを今日はまとめてみます。これまでのメールの中でも最も重要です。
  • 「目」を例にとります。白内障になったとします。これが治せる医学はいまはありません。手術しかなおりません(手術が全く効かないか直ぐ元に戻る人も実は30%くらいあります)。この原因はまだ人類には不明です。歳を取ったからとか目の筋肉が衰えたとか、そういう近視眼的原因が挙げられています。実は原因は「疲労」です。

疲労

  • 「糖尿病」を例に取ります。血液の中に糖が多い、だから減らさないとより悪化する。世界中の人がそう思っています。もっとも考えやすいことに原因を求めます。原因は老化、糖代謝が衰えたから。一応それでも答えとしてはOKですが、60点です。100点の答えは何か? それは「睡眠が不足」ではなく、「睡眠が浅い」のが原因です。こういえば答えは100点です。
  • 「尿が出ない」のはなぜか?これは実に治しにくいと分かっている人は達人です。2年前北海道道東に「尿はまったく治せない」と分かっている達人がいました。なぜ尿が出にくいのか?原因は「睡眠が浅い」からです。インガ医学では浅い睡眠を深くできますが、その人の精神の安定がないとひっくり返りやすいです。

睡眠

  • 腎臓が原因として加わっているのにそれが医学では不明です。例えば咳。コレが治しにくいのは「腎臓が絡んでいる」からです。咳が治しにくいと分かっている達人も腎臓が関与していることは分かりません。股関節が悪い人は例外なく腎臓が悪いのが原因です。
  • 血液検査で「コレステロール」が多いとします。これを治すには9箇所治すと治ります。「高血圧」は6箇所治すと治ります。「低血圧」は8箇所治すと治ります。いま思いつくこれらの症状にも「腎臓」が大きく関わっています。いつもいうことですが、現代医学上では腎臓の全機能の16%しか判明していません。

腎臓

  • そこで今、暫定的結論、継続してインガ医学が今後も観察を続ける「恐るべき事実」を以下に述べます。
  • 人がズッと通院しているありとあらゆる病気は、以下の事が一番最初の原因(初動因)としてドッカリ大きく存在しています。そこから二次的原因として、腎臓、肝臓、膀胱、自律神経、内分泌、等々が出てきます。その初動因は何か?これが「大問題中の大問題」です。医学的には完全に不明です。世界でこれに気が付いている人はいません。この答えを聞くとあまりに安易なので、このメールを読んだ人もすぐ忘れてしまいます。最近インガ医学から配信したコロナの2つの記事も腹に落ちて理解できているのは平均30%しかないと推測します。自覚はその人の健康や人生を左右します。
  • 初動因は主になんと3つです(これで70%ほどの病因をカバーしています)。それは、❶「睡眠が浅い」 ❷「疲労」( ⇒これがこの3つの中で実はもっとも認識しにくいのです) ❸「外部の刺激に強く直ぐ反応する」 これも根本ですが気が付きにくく、しかも習慣性ですから実に治しにくいです。

人体

整体 1 (患者さんからのメールをそのまま貼り付け)

知床五湖
知床五湖

この整体は2022年9月12日に行ったもので、以下の患者さんからの報告メールはそれから3日以内にいただいたものです。

  • インガ医学のコメント:インガ医学の整体はとても良く効きます。「好転反応」は、❶コリやむかつきなど「悪い好転反応」のある人、❷眠くなったり身体が軽くなる「良い好転反応」のある人、❸まったく「好転反応がない」人の3タイプに分かれます。
  • まったく反応がない人も「実は全員効果が」がありました。間違いないです。ひどい反応がある人は、①臓器などに「重い疾患」がある人、もしくは②見えない形で身体に「ヘドロ」がある人、ということになります。ヘドロは研究中です。整体もまだ研究中です。
  • 反応を感じない人も、「もっと正常になる」と感じるようになるケースも多いです。反応を感じるか否かはその人固有の身体の条件で決まります。人の身体は一人一人まったく異なります。「反応がない=効果がない」ということはありません。
  • 以下、反応のあった人からのメールです。

メール

(患者さんA 九州)
昨日は、あさから左膝から下のふくらはぎにビリビリとしたかんじがあり、あとは普段と変わらず生活してたのですが夕方3時から5時まで爆睡してました!!夜もぐっすりとやすめました。今朝は、胃がムカムカしていました!このところ便が下痢気味だったのですが、便が形のあるものなり朝食後の排便でムカムカが止まりました!

(インガ医学コメント:この方はコレが一回目の治療でした。胃がムカムカしたり痛んだりするのはよく起こる好転反応です)

胃

メール

(患者さんB 中部)
おはようございます。 昨日は好転反応も強く出て、起きてても横になってもだるく、夜もいつもより早く眠くなって起きていられなくなり、寝てしまいました。よく寝た気がしますが、まだ眠りたい感じです。少し後頭部の頭痛は残っています。ですが気分よく体は動くので不思議です。本日もよろしくお願いいたします。

寝る

(インガ医学 返信)
そうでしたか。その通りですね。今はすっかり悪いところが出ていい感じです。強烈な整体でした。指で揉んでも絶対同じ効果は出てこないです。整体師の人は マア、日本中でいろんな整体師に会いましたが この指で自分の特殊な押さえ方をすると 深いところに効き、特別な効果が絶対出てくると、皆200%思い込んでいます。ある患者さんも昔、かかっていた整体師の言う、わかりやすいことを無条件で信じてしまいました。しかし無理です。指では届かないのです。インガ医学

(患者さんB 中部)
そうですね。今まで受けた整体の、揉んでもらった後とは全然違うように思います。
私の場合は、まだまだ悪いところがあるのでしょうか?なんだかまだありそうな予感がします。

(インガ医学 返信)
そうですね、いまチェックしましたが、(Bさんには)あります。氷山のように「ヘドロ」が水面下にタップリあります。その時は(今から10年ほど昔の私)まだ方法が未熟であったのでどんどん時間だけが経過しましたが、私のヘドロの量は日本でナンバーワンでした。間違いなくナンバーワンでした。すべてのこの世の人が私を治せなかったような事態でした( ⇒お腹に大きなスイカの半分くらいの石があり、糖尿病、三叉神経痛など30位の疾患があった頃)。(わたしは)桁違いに(ヘドロが)多かったです。でもそれがようやく合計で今年10年目になりますが、今年の、と言うよりも今月の9月上旬に、それがヤット0(ゼロ)になりました。万歳です。Bさんはヘドロが今330あります。インガ医学の治療を再開された頃は540ありました。結構減ってきています。ヘドロはHPに書いてあります。まだ未知の部分が多いですが確実にあります。ヘドロのスケールは100まで表示しています。(Bさんは)今回の整体でヘドロが50減りました。ちなみに私はヘドロが10年前9700ありました。

沼

串本
串本

メール

(患者さんC 中部)
母親からすごく肩がこっていると驚かれました。日曜は本当に体が重く、昨日月曜日の朝は肩はもうカチコチに固まっていました。実は整体開始のご連絡のあった月曜日11時ごろから少しずつまたポキポキと音がしていました。昨日から今日まで全く入浴せずにシャワーのみで過ごしましたが何度も何度もポキポキ鳴るのが増えてきました。むしろ、今日火曜日になってからも少し増えているくらいです。今から3時間くらい前、つまり火曜日の15時ごろからようやく効いてきたという実感を持ちました。まるで「固い巨大な肉の塊が本当に徐々に溶けているような感じ」です。まだまだ時間がかかりそうです。雑用がひっきりなしに来ていてとても休んでいる時間がないです。この状態で、これだけ身体が徐々にであれ柔らかくなりつつありますので大変驚いております。

肩こり

(患者さん C 続報)
今日、木曜日朝に起きましたところ、ものすごく身体が軽くなっておりまして大変驚いております。逆にもうバキバキという音はたまにしますが大幅に減っております。かなり効果が出てきたと思います。

元気

整体 2 (60%から現在150%まで効果UP)

  • 毎週(or 隔週)整体をやっています。今回、どうも狙っていた「満点の効果の60%くらいしか達していない」と気がつきました。これは時間ができ次第改変します。治療箇所を探し出すのが大変難しいです。
  • その理想の60%しか効いていないいまの整体ですが、それでも以下のような効果を上げています。実例です。インガ医学の患者さんで、東京のある医師の方が、長年コリがひどく、インガ医学の整体を始めたところ肩こりなどが楽になりました。
  • コリは、表でみると「レッドゾーン」だったのが、なんと「ブルーの上」まで完全になっています。ご本人曰く「やっぱりそうですか。最近整体に行く気が極端に弱まり、近くの700円のところにたまに行って足りています」ということでした。
  • わたしが「整体で効いたという感じは、そのときの自分の状態が悪いと効いた感じが強く出て、状態がいいと効いた感じが弱まるのです」というと、「同感です」ということでした。整体は効いたかどうかの自己判断は原則不可能です。効いたと感じるのはそのときの状態に左右される「自己感覚」であって、客観性は乏しいです。
  • その点、インガ医学の整体は「根本から効いて」います。ますます効くようになります。指で届かない体幹に近いところも行います。

元気

毎週治療と隔週治療

写真

言葉では「毎週治療」と「隔週治療」と言いますが、この切り替えは難しい面があります。治ったと思っても「それが治療で治っていると感じられているだけ」なことが多く、止めるとまた元に戻り始めることがあります。

  • 実際はどういうことなのか、具体例で言いますと、1日に3回食事を与えていたのを半分の1.5回にするというのは身体には相当インパクトなのです。これが毎週治療から隔週治療に移行するということです。【十二分に身体の地力がついてからでないと隔週治療には耐えられない】のです。皆様にはこのことを普段伝えていないのですが、「利益誘導」と誤解されるのを恐れるからです。治療上の「詰め」は一番用心すべきことの一つです。
  • 人の身体は知れば知るほど奥が深く、何が裏に潜んでいるか分かりません。気が付かないで潜んでいるものを【長年蓄積してきたヘドロ】といっています。これが形を変えて表面に症状として出てきます。こういうときは【どうしても治るのに時間がかかり】ます。そういうヘドロも最速で治せるようになっています。3年前のインガ医学の治療効果と比較すると、現在(2020年10月)の治療効果は【8倍】になっています。

疲れ

  • 【下記掲載の動画】は「重度の歩行困難な方」が、赤血球が入れ替わる3ヶ月(1クール)でここまで回復されました。間もなく毎週治療から隔週治療に移行することになります。今年のことです。ビデオを送ってもらっていたので助かりました。ビフォー&アフターでその効果をご覧ください。ビデオだけ見ますと「整体」で治るような印象がありますが、状況はそんな程度ではなく、整体などは問題外で、寝たきりになる直前(推定あと9ヶ月)でした。家族やお子様の間で相談し治療を受けることになりました。この方の状態は「両手、両脚の力が抜けてゆく」という深刻なもので、腎臓も悪く、よく使う東洋医学は今回まったく使えませんでした。この方以外にも「重篤の肺癌」の患者さんが先々月くらいに完治されました。またの機会にご紹介します。

動画
↑上の画像をクリックすると動画を見ることができます。

  • 7歳男子 症状は「背骨側弯症」と診断を受ける。この子のお父さんより11月14日受診時のメール【7月8日のレントゲンに比較して明らかに真っ直ぐになりました。整形外科医も治るわけないんだけどなあと言っていたそうです】
  • インガ医学のコメント:この子の症状も4ヶ月毎週治療でここまで回復しました。

写真

背骨

以下は携帯を横にしてご覧下さい。

『血液検査の真実』

すべての患者さんに一番読んで貰いたい記事

「血液検査」の数値がなかなか良くならないのですが、治療を受けたら血液検査の数値は良くなりますか?糖尿病など、いわゆる「生活習慣病」は治しにくいと聞いたことがありますが、治りますか?

A:今日は長年避けてきました「血液検査」についてお話しようと思います。なぜ避けてきたかと言いますと、まさにこれはパンドラの箱で、世間のびくともしない思い込みの岩盤に杭を打ち込むようなものであるからです。

血液

・しかしそれを避けて通ることはなかなか難しくなってきました。それで誤解が生ずることを恐れずあえて表現してみることにします。

・最初に、全体の状況を把握するのにどうしても欠かせないお話があります。それはもう6年以上も前になると思いますがNHKの人気番組「ためしてガッテン」という番組がありました。

・スタッフの人は事前調査して、これは間違いのないという話を取り上げていきます。その時の放送は「睡眠薬を飲んで糖尿病が治った」という内容のものでした。長年研究をしてきたお医者さんが出てきまして、また60歳代ぐらいの男性の方が出てきて「実際に睡眠薬で治った」ということでした。

・私は教壇に立っている時、数学科の先生が五人六人と糖尿病に次々になりました。すべて本稿でいうのはⅡ型の糖尿病です。それで昔から「糖尿病はどうも神経疲労に関係しているのではないか」と推測していたわけです。そういう時代が20年くらいありました。その後でこのNHKの番組を見ました。

・そしたら番組放送後の反響がものすごいものでした。抗議の電話がNHKにかかってきて応対ができずパンクしました。「糖尿病が睡眠薬で治るなんてふざけている。糖分を摂り過ぎたためになったものに決まっているではないか。なんというでたらめを言うのか」という内容です。ついに数ヶ月後、今でもはっきり覚えているのですが、NHKの会長が「大変デタラメを言って申し訳ない」と公式に記者会見で謝罪をしたわけです。

・その時私はまだ神経疲労から糖尿病になったと思っていましたので、「本当に睡眠薬で治るのかな~」というふうに思ったことを覚えています。後で分かったのですが、この睡眠薬で治るということが正解でした。糖尿病の根本原因は「熟睡できない」ということがわかったのです。

睡眠

・昔、高齢のおばあちゃんがおられまして糖尿病の治療を依頼されましたしかし半年以上治療しても、「過去数ヶ月間の血糖値の状態を表すというHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」がなかなか下がりませんでした。患者さんはそこまで急いではいなかったのですが、私の方が、やはり治療代をいただいている関係上、少しでもHbA1cが下がったという実績が欲しかったわけです。

・そこで自分を追い込んだら結果が出るかもしれないと思って、その方に「HbA1cをここまで下げましょう」「これこれの期間の中で」と提案をしまして、どんどん治療しました。結果は全く改善がありませんでした。非常に大きな失望を味わったわけです。途中で知ったことですが、そのおばあちゃんは若い頃からまったく「熟睡できない方」でした。ちょっとしたことでもすぐ目が覚めてしまいます。この深い意味を理解したのはそのずっと後でした。結局、HbA1cは全く下がらず、そのおばあちゃんは治療を離脱し、大病院のすすめで糖尿病の医療施設に入ってしまい、インシュリンを打つ未来のない毎日です。

血液

・糖尿病の原因は間違いなく「熟睡できないこと」が最も根本となる一大原因です。しかし世間の常識は「糖尿病の原因は甘いものをたくさん食べたからである」というもので、この岩盤の硬さはもう疑いようもないものです。「おしっこから糖分が出るんだからそれは口からどんどん糖分を入れた結果である」と、こういう短絡的な思考です。

・しかしこういう短絡的思考というのは、私共の周りに山ほどあって、一般にこれを「思い込み」といいます。「思い込み」というと皆さんはすぐに「そりゃそうだ」「そんなもんだろう」と思われますが、それも「思い込み」です。これから述べる文の理解が面倒でも、ぜひ食い下がってついてきてください。頭で理解するのではなく腹にしっかり納めてください。知識ではなく臨床が重要です。

・「思い込み」は実際は全く無意識です。この世に「思い込みを自覚などしている人はいない」のです。「思い込みというのは完全無自覚」で、よほど柔軟な精神がないとこの思い込みに気付くことはありません。「思い込み」は医学の学問だけではなく、一流会社の宣伝も「思い込み」が前提としてあります。ひとり当たり「思い込み」を何百何千何万と持っています。また自我の力が強いとこの思い込みを是正することは不可能です。

走る

・HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)というのは、糖尿病の人にとっては最も重要な数字です。過去数ヶ月間の血糖値の動向を表しているからです。測定器の精度は日本が高いこともあって「HbA1cの国際標準化」がそろいませんでしたが、現在は国際標準地は6.5です。日本の標準値は国際標準より下になる傾向(厳しすぎる)があります。

・私の経験ではお医者さんは厳しく言いたがる。わたしは6.5を目標にするのが正しいと思っています。HbA1cが7近くに下がってきたら「よくなりましたねー」と労をねぎらうお医者さんにまだ会ったことがありません。HbA1cが高い人で7を下回って6を切って5.8などになることは、60歳代になった人はほとんど不可能です。また不要です。しかもその歳でそれを本気で目標にして(厳しい食制限などの)生活したら「死期を早め」ます。

・わかっていないことは、65歳以降は、4,50歳代の人とは体の状況が「まったく違う」ということです。「まったく違う」ということを「具体的に想像」できますか? その体の中に起こっている景色がどれだけ違うのか?具体的にパッと浮かびますか?吟味して写真を以下に掲載します。左の写真は50歳時の体の状態です。空がかなり怪しいです。右は65歳時の体の状態です。黒ずんだものが出てきています。

写真  写真

・目は見えて当たり前ではないのです。60代になると、あらゆる目の病気が起こってきます。高齢者の男性の排尿障害は70%近くの人に起こっています。高齢者の睡眠関係の障害はない人が5%くらいです。それ以外は無数です。外からでは見えません。

診察

ここからが本題です。

・HbA1cが少しでも改善してくれば元気が出ます。ではいよいよ本題です。問題ですが、「このHbA1cはどれぐらい良くなったら数値が動くのか?」これが「急所」です。実はこの「急所」を知るということこそが、「血液検査の真実」をつかむ最短の道です。この「血液検査の結果をどう理解するか」「血液検査がどこまで客観的に症状を現しているのか」はすべての他の病気にも当てはまります。

・糖尿病の人の「最悪状態が0(インガ医学HPのEEE下レベル)」とします。「完全な健康状態を100(インガ医学HPのAレベル)」とします。0から100になることを、具体的な糖尿病の例でいいますと、「HbA1c値が10(最悪)から6.5(最高)」になることです。この「0→100の全行程」は数字いうと100です。問題は、この100の行程上で「HbA1cはどれくらいで改善し始めるか?」です。ここまで全問題を落とし込むことができれば、思い込みからの解放は間近です。

・「HbA1cが改善し始めるのは実はものすごく良くなってきてから」です。こういうことがわかっていたら、あのおばあちゃんを救えたのです。少し良くなってから停滞したり、逆に退行する場合は除外しますが、HbA1cが本当に改善し定着し始めるのは、全行程0→100のうち、「なんと70%まで良くなった頃」からです。

・これでわかったと思われるかもしれませんが、全くそこがわかっていないのです。氷山に喩えれば、海面に出ているのは30%で、海面下に隠れているのは70%と考えたらどうでしょうか。つまり、「全行程0→100」のうち、0∼70までは「血液検査ではわからない部分」であり、70∼100までは「血液検査でわかる部分」です。

研究

・病院で血液検査の結果が出たら、具体的行動として「自分は今全体の30%をつかんだ」「しかし、本当の身体の状態の70%に何が潜んでいるかは自分にはわかっていない」「今のこの状態を治そうと思うと自分にはわかっていない70%のところに注意を払わないといけない」「自分にはわかっていない70%のところが良くならないと残りの30%は良くならない」などと考えるべきです。血液検査に一喜一憂してはいけません。血液検査はもちろん、全ての機械検査は非常に狭い部分しかわからないという点を覚えておきましょう。

・「70%」というのは「人類がまったく知らない領域」です。しかもこれこそがまさに「生活習慣に関わる部分」なのです。インガ医学でいう「治療内容」です。またこれをインガ医学では「ヘドロ」と呼んでいます。それはインガ医学の臨床でいうと「治療の目的と方法」に当たります。70%というのは「人類未知の領域」で「機械の血液検査」では出てきません。HbA1cの改善は血液検査で初めてわかることで、全行程の70%までくると顕在化します。

・要するに、血液検査では生活習慣に関わる部分がまったく反映されません。そこが一番重要なポイントです。血液検査に一喜一憂するのがなぜ馬鹿馬鹿しいかと言うと、生活習慣が関わっている70%に注意が払われていないからです。しかしこの70%の生活習慣に関わっている部分にメスを入れない限り治りません。「薬でこの70%の生活習慣の部分が改善される」と皆さんは本当に思いますか?わかりやすい30%のところ、つまり血液検査に振り回されていませんか?

考える人

・NHKの番組の「睡眠薬で糖尿病が治ったケース」は、もし治ると信じて実行した場合でも、インガ医学のチェックでは、医療機関の指導を受けてもうまく行くのは15%です。私の経験から言えることですが、睡眠薬で睡眠を自己流でコントロールする成功率は0%です。うまく行くことはありません。だからインガ医学の「梅干レモンティー」は奇跡なのです。

・癌も同じで、マーカーで改善が出るようになるのは治る全行程の70%くらい改善してからです。よほど良くならないと検査では結果が出てきません。これが「血液検査の実態」です。しかし「血液検査」は必須です。血液検査は絶対必要で、出てきた結果をこの記事を基にして熟慮します。

わかった

・糖尿病は、以上のことが「本当に腹に入った」としたら、次のような行動が考えられます。
検査をしないで数年完全放置してしまうか(私の場合)、
以上述べたような「70%で動き出す」を信じて、検査結果に動揺しないのであれば、時期を見てHbA1cの検査を定期に受けるか、
食事には注意を払いながら、「熟睡」(梅干しレモンティー)と「下行結腸の若返り」(治療・HPの運動)に努めるか、
考え方を変えて、HbA1cの数値が7近くであれば実際そう問題ではないのだから、全く気にしないで日々送るか、
そもそも医療機関をはじめ、糖尿病だ、合併症だと騒ぎすぎであって、HbA1cが10で80歳代でバリバリ働いている人はこの世にいくらでもいると考えるか、
そもそも糖尿病に取り組んで治療を受けていると、「どうしても他の悪いところが治ってくる」ということが必然で、そういう一見回り道していることが、「後から見ると命拾いであることが実際多い」(=良い流れに身を任せる、私の場合)ので、そういう事実に従っていくか、
まとめとして、以上の事実をつかんだ上で、ドッシリ構えて目先のことにバタバタしないでいく、しかしHbA1cの検査は年三回受けると決める、
などがおすすめです。(印刷しておいて後から何度も読み直してください)

太った犬FAX太った猫

・昔から血液検査の結果をファックスで送られきて、よくご相談にのっています。とくに多いのは「コレステロール」です。コレステロールも難しい問題で、内臓の多くの器官や精神状態も関係していますが、それらは「血液検査」ではつかめません。「裏に隠れて見えない70%」が、元から良くなるとはじめて血液検査のコレステロール値が改善してきます。だから時間がかかります。薬で治る可能性はごく少ないです。隠れた70%の理解なしに一喜一憂するのは避けたいところです。しかしこの「70%の問題」はHbA1cやコレステロールだけではありません。頭痛もめまいも喘息も、咳も癌も血圧もアトピーも湿疹も、すべての症状に当てはまります。じっくり腰を落とさざるを得ないのです。

老化

・また「70%問題」の内容を見て行きますと、実態は「老化」であり「生活習慣病」なのです。つまり「ヘドロ」なのです。「ヘドロ」には1~100までレベルがあります。「症状・ヘドロ・整体」をご覧ください。糖尿病というのは二大原因があって、「睡眠の質」と、もう一つは「老化(おそらく下行結腸)」が原因です。糖尿病の原因は「甘いものを食べたから」ではありません。「老化で糖代謝が衰えたから」です。衰えた糖代謝を治療しないと、いくら甘いものを控えても治る理屈はありません。

・世間でニュースになる「激しい運動と食事制限」で筋肉がつき、HbA1cが急に下がるのは、「まだ若いから」です。特に「若いくせにそれまで極端に悪い生活習慣をしていたから激変する」のです。しかし60歳台で老化が始まっているのであると、「①睡眠の質をよくして②糖代謝を若返らせ、あとは③指示されたHPの体操と④指示された運動を適度にすること」が唯一の治る道です。条件が整わないと成功しません。

・何度も言いましたように、「睡眠の質」は完全な無自覚です。「よく寝た感じがする」から、なんとなく自分で睡眠が分かっているような気がしているだけです。「質」はわかっていませんし、脳波では検査できないことです。ですから症状を治すときに一番大きく立ちはだかっているのは、①「世間の言うこと(や権威者)を信じ込み過ぎ」であるとか、②「自分が無知であると自覚できない」とか、③「つい血液検査を100%全て信じてしまう」とか、④「目に見えないことは信じられない、だから横に見て通り過ぎていく、結局、腹に収 められない」とか、です。

歩く

・運動も、自転車通勤をしている人の相談でふと思い出したのですが、自転車に乗ることはこの人の場合は非常に体に害でした。歩くことがおすすめでした。また歩く事がそのときの体の状態では負荷が多すぎになっていて、害になるケースもあります。

・またいつも言うことですが、「精神状態」は非常に重要です。精神状態の悪化ですぐに免疫が落ちます(唾液や血圧や目も即悪化)。尿や便が出にくくなり、歯痛やめまいや頭痛、コリが起こってきます。これは完全に自明なことなのですが、腹でわかっていませんので、実際に歯茎が痛くなったとき「精神状態が悪いからだ」とピンときません。習慣的に「あっ、歯が悪い」と思ってしまいます。インガ医学ではすべてが「臨床」重視です。理屈はひとかけらもありません。

写真

『血液検査の隠れた真実』

重要なことは、「血液検査の数値を鵜呑みにはできないケース」があるということです。例えば、血圧の上が135だとします。こういう場合でも、実際の血圧は200を越えていることがよくあります。その人の体質がわずかな高血圧状態でも、とんでもない悪い影響を与えていることがよくあります。数値=実態ではありません。またお医者さん仲間では、血液検査をお互い全く信用していないことがよくあります。血液検査は不正確で万能ではないことがあるからです。

血液型

  • やはり「血液検査の真実」読んでいただいておりましてもその言わんとするところがはっきり書いてありませんので、どなたも本当の意味がご理解できていなかったと思います。「血液検査の真実」のいわんとするところは、結局、検査はその検査によって基準がバラバラであるということです。言い換えると、例えば具体的に言いますと、糖尿病の状態が非常に物凄く悪くなったと一般に医療機関で言われる数値は、新しく提示しておりますインガ医学の「赤黒白青の表」をご覧ください。糖尿病は、新しい症状表【青黄赤】の中の「青3」からもう「糖尿病が悪くなってきた」というふうに言われております。
  • しかしこれは全く言い過ぎです。非常に高く基準を設定してあるわけです。医療機関で糖尿病だと言われてからものすごく時間が経ってからでないと本当に悪くなっていません。余裕をもって言われているという風に考えるのは非常に良いことですが、しかし「あまりにも悲観的に考えて現実離れするのは良くない」とインガ医学では言っているわけです。

ハードル

  • 糖尿病がちょっと危なくなってきたとインガ医学でいうのは、新しい症状表【青黄赤】の中の「黄3以下」です。言い換えると、糖尿病には余裕がありまして、そんなに悲観するようなことはまったくないのです。シッカリ眠れるようになると直ぐ改善します。
  • 一番典型的な例はコレステロールです。医療機関で「コレステロールの値が滅茶苦茶高いと血液検査で出ていますからすぐに薬を飲んでください」と言われるのは新しい症状表【青黄赤】の中の「黄1」からです。多くの方のコレステロールの相談に乗っていて経験上これは間違いないことです。
    しかし「本当に薬を飲まなければならないとしても、それは新しい症状表【青黄赤】の中の「黄3」からです。「プラークのできる人は新しい症状表【青黄赤】の中の「赤2」からです。
  • もちろん余裕がある段階でこうやって言っていただけるのはありがたいことですが、そこのところをしっかり腹に入れてください。なぜならばコレステロールの薬が、万一効くとしても(効くことはないらしい)、実はその薬害がものすごく裏に隠れているからです。敏感な人はコレステロールの薬を飲むともうすぐに関節とか痛みに現れてきます。これまで何人もそういう薬害の方がインガ医学から出ております。これは想像ではなくて経験則です。
  • 癌の各種腫瘍マーカーも、ちょっと怪しいと言えるのは、新しい症状表【青黄赤】の中の「青3~黄1」です。「揺れ動く時期」です。
    これは命取りになることなのでこれくらい敏感に高くきびしく基準が設定してあるのだと思います。しかしこれもまだすごく余裕がありますので慌てないでください。
    わたくしの知り合いの奥様は「乳がんに悩むよりは取ってしまった方が良い」ということで、取ってしまいました。「上記の微妙な腫瘍マーカーが揺れ動く段階」でした。
    こういうケースも昔から相談をよく受けています。時間をかけ手術をやめて、その後でやはり癌ではなかったと判明しているケースがあります。
    PET検査もかなり不正確で、少しでも色の反応が出れば、念のためということで取ってしまいます。

風景

赤青黄『健康になるための万能食』(略称『万能食』)

  • 添付ファイルではなく、文そのものを送信します。全文コピーしてスマホに保存してください。また最初に印刷しておいて食卓に置き、時間をかけて何回も熟読されることをお勧めします。
  • 表向きは糖尿病患者さん向けに書いてありますが、実際には、コレステロール値の異常な人、癌体質、血管血液系疾患の人、ポリープができる人、便の出が悪い人、尿疾患関係全て、膝痛や腰痛や首のこる人 、手の指が痛かったり曲がる人(老化現象)、ストレスの強い人、長年疲労が溜まっている人など・・・が対象。
  • 糖質制限1️⃣〜6️⃣(最後のまとめ)は【人間共通】のことであって、「この文は糖尿病の人用だ」という思い込みは捨てる。この先入観は完全に誤り。
  • 糖尿病でない上記の症状の人は、以下のチェック項目3箇所(②糖質制限、③運動、補助知識❸熟睡と静謐)に絞って読んでも良い。
  • ただし、切羽詰まった人(例えば糖尿病末期の人)でさえ下記チェック①の【現実直視】ができない。①が薄弱であるとこの文は理解できない。なぜなら、他人のアドバイス(言葉)で自己の問題が解決することはないから。
  • 何が困難といって、自ら【現実直視】することほど難しいことはない。この文(万能食)を読んで「アーッ、そうですか」とわかる人はいないが、今回は初めてなので正面から提示することにした。

青糖尿病の人に限り、タイムラグ(時間差)を考慮に入れて、もっと後に出てくる【チェック項目①〜③】を始めた日から110日後にHbA1cの検査予約を入れる。

  • 各項目の+とその数字の意味は、+は「上昇(改善)圧力」を指し、その後の数字は効果がある時の「強さ」を表す。
  • 糖尿病は一気に治らないので、焦らず思い込まず、じっくり腰を落として、ときには設定基準を緩めながら、継続が第一と考えると必ず成功する。
  • 糖尿病を悪化させる人の特徴
    ⑴「自己流の対策」をする人。自己流は90%以上が中途半端なものばかりで結果が出ない。億劫がらずに一度お医者さんに行くこと。ショックが体に入ることは必要。⑵ネットや本などの情報の一端だけをつかんで突っ走る人。⑶自己の糖尿病の情報をオープンにしないでコッソリ治ってやろうとする人。⑷自分に起こっている現実に向き合わず1人で見極め、次から次へと手を変える人。

赤ではここから【チェック①〜③】を始める。

チェック①

【現実直視】+20~+30

  • 糖尿病の核心は「毎日100%糖尿病に真正面から向かい合っているか?」である。
  • 正確に言うと、向き合うのは【糖尿病ではなく】【HbA1cでもなく】、向き合うのは【毎日の血糖値のアップダウン】である。HbA1cだけを指標にするのは、10%〜20%しか向き合えない。私の今回の入院で痛感した事は、糖尿病が治りにくい人はかなりの人が【HbA1cを中心に考えているから】ということである。
  • 全面的に糖尿病に向かい会うにはHbA1cではなく、【1日の血糖値のリアルな上下変動】を完全につかみ、【その上で、いろいろな工夫との関係】をつかむこと。これこそが、すべての糖尿病克服の岩盤でありスタートラインである。
  • 指先から血を取って測定するか(指腹の中央ではなく斜め横に針を刺すと痛みがほとんどなくなる)、または「フリースタイルリブレセンサー」Amazonで【自分の24時間の血糖値の上がり下がり】をまず掴むことが必須。「血糖値測定」を日々行い「血糖スパイク」を把握することが100%必須。
  • 「リブレ」は連続で2週間血糖値を測定する機械である。2週間位データをとれば、その人の食べ物と血糖値スパイクとの関係をほとんど掴むことができる。費用対効果は抜群で、何ヶ月も連続で測定する必要はなく、糖尿病の人でさえ2、3ヶ月に3回(1回が連続14日間)データが取れればそれで十分。リブレの結果とすり合わせ、この『万能食』をどう実行するかが重要。
  • 膵臓からインスリンが「出ていない人」は想像より少なく、膵臓からインスリンがしっかり出ている糖尿病患者は意外と多い。

チェック②

【糖質制限】+20~+50

    インガ医学のチェックでは糖尿病でなくても「糖質制限」が合っている人は90%以上もいる。糖尿病という一部の人の問題ではない。これが現代人の現実である。しかし体の奥に隠れて進むことなので全く無自覚。これが1番危険。現代医学が明かすことに正面から向き合う事は若い人ほど重要である。 糖質制限する人は、できれば「毎日の血糖値の動き」を把握してからトライする。以下の文は、糖尿病だけではなく、万病に効く食事療法である。

1️⃣夕食は18:30には遅くとも取り始めること。遅い時間の夕食は厳禁。また食事時間は20分〜25分かけて、野菜→魚肉→ご飯の順でユックリ食べること。仕事でどうしても夕食が8時以降になる人は、自覚できないが身体へのダメージが非常に大きいので、夕方5時か6時頃に少し食べ物を摂り、遅い時間の夕食の量を減らすこと。

  • タイマーを20分(最低ライン)~25分に設定してから食べ始めること。そうしないと、「何分かけて食べたか」はわからなくなる。食後の運動開始の時間は、仕事の都合もあり各自自分のペースで決めて良い。私の場合は、25分の食事時間が終わって、そこからさらに30分〜40分経過後に運動を開始している。

2️⃣血糖値から見て一日の食事で1番重要なのは実は朝食。朝食後は血糖スパイクがより強く出やすい。しかしだからといって「朝食べないと糖質制限(万能食)は必ず失敗」する。朝抜くとかえって昼食後以降スパイクがより強く出るから。

  • 食事はタンパク質を中心にシッカリ摂る。納豆、卵、豆乳、ミルク(きな粉の苦手な私は時々、イヌリンやオカラパウダーを入れる)などはお勧め。納豆は週4、5日は常備しておくこと。時々、オーツ麦を脱穀した「オートミール」(ケロッグがお勧め:水を浸るくらいに入れチンして卵一個を入れかき混ぜ醬油を落とす)を30g摂取することもお勧め(帰宅が遅く夕食が遅くなる人は会社で夕方補給)。とにかく朝食は1日の血糖値を左右する。抜いてはダメ。
  • 摂るべきは実はご飯。勘違いして目の敵にしないこと。適量を「食事の最後の方」に摂ること。特に取り入れると良いのが繊維の多い「もち麦」や「玄米」。粥でもOK。白米は土に入れると腐るが玄米は芽が出る。この「単純な違い」に気付く人は少ない。便の元々硬い人は玄米ではなくもち麦が良い。いろいろこの紙面で紹介していることをバランスよく実行しないと糖質制限(万能食)は失敗する。
  • 「もち麦」は白米2に対しもち麦1をブレンドして炊く(男性でもすぐできる)。ラップに小さめの握りコブシ位のオニギリにして冷凍保存し、解凍して食べるのがお勧め。白米は噛めないが「もち麦」を入れると非常によく噛める。糖質制限中でも一回の食事で軽く「お茶碗に一杯のご飯」は、糖尿病学会でも認められている。

3️⃣豚肉や鶏肉にはタンパク質が多いので糖質制限している人は食べるべき。ただし糖質がないからといって肉を過分に取らないように。糖質制限中は肉ばかり食べればOKという勘違いは多い。飽和脂肪酸の過剰摂取はドロドロ血になり危険。魚はよほど中心的に摂取してもOK。

  • 「食べる順」が特に重要で、野菜→肉類→ご飯の順。逆にすると直ぐ血糖値が上がることはリブレで分かっており、今では常識になっている。
  • 当然、砂糖は厳禁。身体に悪い条件が「揃いすぎ」ているから。糖類がシッカリ入っている「ポカリ」「野菜ジュース」などの健康飲料ももちろん厳禁。健康にはならない。砂糖の代わりにお勧めは「ラカント」。煮物やジャムを作ったり、ケーキ類もこれを使う。顆粒状と液体とある。
  • 糖質オフの麺やアンパン、焼肉のタレ、マヨネーズ、ケチャップ、小麦粉などがネットで手に入る。Amazonで低糖質か糖質オフの多種多様な食べ物を予め数多く買い揃えておくと良い。軌道に乗るまで最初はやや厳し目に。それが後々の役に立ってくる。しかし目標はいきなり高くし過ぎない。

4️⃣1日一回「野菜サラダ」を食事の1番最初に食べる。ドレッシングは油のない甘くないもの(リケンの青じそなど)をかけ、一回13㎝位の皿に一杯の量を目安に食べる。これに、味変のため、以下の厳選食材ベスト7(生の鮭/サバ缶水煮/納豆/ゆで卵/鶏ササミ/ワカメなどの海藻類/ヨーグルト)を毎日順に入れ替えて摂るのも良い。サラダにはヨーグルトを添えると食べやすくなる。とにかく「ベジ(野菜)ファースト」が原則。繊維が多いので野菜サラダだけでシッカリ時間をかける。サラダは1日1回でも、どうしても5日くらいで飽きる(繊維も多く胃にやや負担)ので、飽きたら2日以上休む。

  • どうしても飽きたら、以下の6️⃣の【まとめ】のように、野菜サラダは止めて代案(煮物や炒め物)を食べる。サラダがないときの食事時間はあっという間に目標の食事時間より短くなるので箸をおいて休むこと。
  • 以下のタンパク質と糖質の具体例は頭に叩き込む。そもそもこれらの「概念がない人」で仕事一筋の人は荒野に裸で立っているに等しい。親の悪習慣はお子さんにも及びやすい。⑴「体重計を一定の日に見ること」と以下の⑵「タンパク質の1食の摂取量」⑶「糖質の一食の摂取量」⑷[GIの高い食品]を知ることが全てに先立つ第一歩。⑶が1番重要。2番目が⑵です。

★[タンパク質1日摂取量]

タンパク質の量は想像がつかないと話が全く始まらない。タンパク質の1日摂取すべき量は「体重✖︎0.8 g」で、体重50kなら40gは最低の必要量。

  • 鶏胸肉やササミは100g中タンパク質が23g~24g。鶏もも肉16.6gより相当多く含まれる。豚肉は100g中タンパク質14.4g。同牛肉赤身22g(他部位は15g位)。鮭一切れ80g中18g。卵一個6.2g。納豆一箱7.5g(納豆+卵=タンパク質は13.7g位)。

★[糖質1日摂取量]

健康な人で運動量が少ない人の場合、一食当たり100g前後。糖質制限する人は「普通の人の約半分」の一食あたり40gになる。記憶のために男女差なしで簡略化した。ご飯小盛り1杯はオニギリ一個分に当たり糖質は36g。麺類は流通上「一玉の量」が各異なるが、量的中央値を170gとすると糖質は40g(これは糖質制限ロカボの一食分に相当)。ゆでたお蕎麦、うどん、ソーメンは糖質量はほぼ同じと便宜上覚える。店のラーメンは一杯で糖質は70g~80g位。

★[GI値の高い食品]

  • 食後血糖値の急上昇を招く食品(数値が高いもの)を避けること。砂糖各種110-99 フランスパン93 食パン91 うどん85. 精白米84 は最高クラス。インスタントラーメン は73 パスタは65。野菜果物では、ジャガイモ90 人参80 トウモロコシ70 カボチャ65 サツマイモとバナナ55 ブドウ50などがGI値がやや高い。一方GI値が低めのものは、玄米56 ライ麦パン58 全粒粉パン50 。ほうれん草15は特に低い。野菜は全てGI値20代である。果物は、りんご36 キウイ35 オレンジ31 グレープフルーツ31 で意外と低く、少量なら問題ない。
  • ジャガイモはGI値は高いが、糖質が100g中6.1gしかない。比較上、お茶碗一杯の白米150gは糖質55.2g、252kcalであるのに対し、ジャガイモは一個150gに糖質が9.15g、105kcalしかない。特にジャガイモは「冷えてから」いただくと糖質がレジスタントスターチに変化し、血糖値を上がりにくくする物質に変化する。パンや精米の代わりにダイエットに使われるほどである。わが家ではカレーにはジャガイモ抜きで肉や豆を入れ、冷やしておいたジャガイモをお好みでいただくことにしている。温かいジャガイモも一気に大量摂取でなければOK。
  • GI値上特に気をつけるべきは「食パン」と「うどん」。食後血糖値が急激に上昇する。できる限り「低糖質の麺類」をネットで買うこと。麺は制限する場合難しい問題の一つ。しかしここを乗り越えないと糖質を乗り越えることはできず「慢性肥満」の道を歩くことになる。
  • ミルクは栄養豊富なのでぜひ1日200ccは飲んだ方が良い。しかし糖質がやや多いので、300cc以上飲む時は「プレーン豆乳」に切り替えるのが無難。牛が飲むものを人間が飲むのは不自然と考え、ミルク摂取に反対する人がかなりいるが、頭で考えているだけである。チェックでは、人間の体内に入れば「ミルクは良い面ばかりで全く害はない」と100%出る。安心して摂取可能。ミルクに黒豆きな粉とラカントを入れて飲むのが個人的好み。いつもいう通り「栄養学の足らないところ」は、体外分析だけに基づき摂取後の「体内分析」が全くできていない点である。

★【残留農薬除去の方法】

  • 野菜でも玄米でも、先ずザッと水で洗う(玄米ならよくかき混ぜる)。その後水に40分漬け込んでおき、最後にごく簡単に洗ってこれでOK。
    自然に残留農薬は溶け出す。「ホタテの殻」で洗浄するのは完全無意味で無効。
  • 少し食べたら「お箸を置く」を繰り返す。実際やってみないと自覚はできない。予定時間より思わず早く食べてしまうので、途中(最初の10分以内)でダラダラして食事時間を延ばすこと。「食べる順」は厳守。

5️⃣実際に以上のことを始めると、食べられるものが限られ、一見、あれもダメこれもダメとなって完全に飽きてしまう。インガ医学が気が付いた【重大なコツ】は、食事は従来通り作り、制限上排除すべきものが出て来たら、自分は一口か二口食べてそこでストップすること。大人の場合、このような「実践的工夫」をしていかないと決して持続はできない。意気込み通りにはなかなか行かないと心得る。

  • 糖質制限は、糖尿病が寛解する全行程の約50%以上を占めるとインガ医学では考える。また「疲労やストレスの強烈な人」で40 代以降の人は、後悔先に立たず、万能食は特に必要である。

6️⃣【まとめ】

  • インガ医学のたどり着いた結論は「実は簡単」。野菜サラダはとにかく嫌になる。これが嫌になったら無理せず次のことだけ守ればOK。

❶ とにかく最初の10分、ダラダラ「何らかの料理した野菜」を食べる。野菜を「蒸したもの」や「炒めたもの」や「煮たもの」をいただく。
私の場合、胃が弱いのか「野菜サラダが大の苦手」なので、代わりに、毎日最低1〜2回、【各種野菜を煮たもの】【モヤシと他の野菜とお豆腐を薄味(カレー味も含め多様)で鍋にしたもの】などを頂く。もし肉や練り物などのタンパク質系を鍋に入れたら、それは10分後から食べる。先ずはとにかく血糖値が上がらない野菜だけを食べる。とにかく食べる品数が圧倒的に多い。拙宅では常に食べるものが5、6種類以上ある。食べる種類が「山ほどあって飽きない」のがコツ。食べ残しなど、細かいことはある程度ゆるく見ること。これが万能食「持続の急所」。

❷次に魚、肉、卵、納豆、イカなどの「タンパク質」を食べる。飽きたらプレーン豆乳やキュウリのぬか漬けを摂る。辛いものではキムチがお勧め。栄養概念のない人は、見えない健康の観点から見ると完全にアウトである。ただし食事は頭で食べるのではなく、食事は美味しくいただくもの。最初は抵抗があるが、私自身の経験では、身体が段々正しくできてくると、従来美味しいと思えたものがなぜか不味く感じ始める。これは事実。

  • 加工肉(ハムやソーセージ)は月に数回摂取は完全にOKだが、毎日食べるのは厳禁。癌になりやすいから(チーズは適量ならプラス面&マイナス面ゼロ)。今日の統計データ上「食の西洋化」が日本人の癌増加の最も疑われる原因だといわれている。
  • 塩の代わりに「日本古来からの旨味の出汁」を使うと健康度が増す。これは九州の複数の老人施設で行った数年に渡る実験的試み(出汁の効いたスープに切り替えた結果)からも判明している。塩(総じて味付け)はできるだけ控えめにする。食材が全くなくタンパク質が取れない時、あるいは食欲が朝全くなく何も食べたくない時は、常備しておいて毎回食べると良いものは「納豆に生卵を加えたもの」。もう頃は良いという時(15分経過後くらい)「ご飯(軽く一杯)」も一緒に食べ始める。

❸最後にお好みで、買っておいた低糖質のお菓子やジャムや少なめの果物を最後に摂る。これだけ!以上最低20分〜25分かけて食べ、血糖スパイクを上がりにくくする。これが「万病回避の基」である。糖尿病食は実は【万能食】である。「これは特殊な食事で自分はゴメンだ」と思う人も、いずれ早晩痛感する時が来ることは間違いない。世界の標準から見ると、現代日本の食事は贅沢が積み重なって「かなり歪んだ食事内容」であり「糖質脂質が突出」している。これが万能食を勧める背景である。お子さんの肥満は、ある程度ご両親の食に対する考え方の結果である。この万能食の文は、どこかで本気に取り掛かる時の参考になると確信する。

❹糖尿病食は特殊な食事ではなく万能食。その証拠は「便の出方」が劇的に良くなること。50歳前までは良い便が出て当たり前だが、50代後半から悪化してくると、万能食で便の出が劇的に改善することがわかる。

  • なお、ここに提示した以外に、糖尿病に良いという提案はネット上に溢れている。ヨーロッパの文献や日本の大学が発信した色々な情報があったが、厳密に検討した結果、【削除】した。これが重要。
  • インターネットを見て、いろいろな情報に振り回されないこと。どれを見ても似たようなことばかり。腰を据えよう。実は、以上の結論はインターネット上の情報をほぼ80%以上見た上での結論である。
  • 最近は糖尿病用の薬も効果があるものが多い。必要と判断した時は飲むことも選択肢の一つ。その時も「万能食」を基礎に据え服薬することをお勧めする。「万能食」は食事のことなので印象が特に強く、つい「これだけやっているんだから効果が直ぐ出る」と勘違いしやすい。体質改善は最低でも「3クール」、9ヶ月以上待つこと。

❺【最終警告】農薬グリホサート入りの食パン、フルグラ、糖分の多い野菜ジュース、多量の果物摂取、頻繁な加工肉摂取、バター、ジャム、砂糖の摂り過ぎは身体に毒。結局「美味しいもの」を求め「食べ過ぎ」であることが健康を害している。また60歳を過ぎると「無自覚は命取り」となる。今ふと気がつくと、現在日本人「2人に1人が癌」という事態は、⑴【食品添加物】と⑵【食生活西洋化】が、二大原因と推測せざるを得ない。酒とタバコは当たり前すぎてここでは扱わない。またお菓子過剰摂取も当たり前なので扱わない。

  • 「コレステロール」を気にすることは非常に良いことだが、その結果「薬」だけに向かうのはお勧めしない。錠剤だけで「食などを中心とした大きな身体の流れ」が変わることはないと思えるから。食生活に腹を据えて向かうべきではないか。ただし「血圧の薬」は急に止めないこと。担当医と相談すべき。
  • ここに書いてあることは糖尿病の人が対象だけでなく、実は癌体質(癌は高糖質の体内で猛烈に増殖。癌検査PETはブドウ糖を注入してガンの反応を調べる装置。癌の餌になるのが糖質)、高血圧、コレステロール、大腸ポリープ、不眠、膝痛、腰痛、疲労、ストレス、肥満など「全ての病気が対象」である。痛感することは、癌などの大病になる前に【食事の不完全さ」を直視すべきである。しかし【今正に痛感できる人】はいない。
  • 私が実感したことは、人間ギリギリの状態になると「舌の感覚」が変わる。添加物などは「不味い」と感じる。うまく表現できないが、極限に至った「身体が喜ばない」という感じ。ダメな身体はダメなものを美味しく感じる。ストレスの強い人には、ここに書いてある記事も「他人事にしか思えず」、食事は最悪のままで、ますます身体が麻痺し、判断そのものが狂ってくる。墓穴を掘るまでに気がつく人はほとんどいない。万事『覆水盆に返らず』。

チェック③

【運動】+20~35

  • 食事後に1日二回(一回10分に少しプラス)運動をする。アメリカとポーランドの22万人対象の共同研究の結果、1日最低2300歩歩けば十分と出た。2300歩とは1日合計20分ほど。血糖スパイクを阻止するため毎食後三回運動する。ダラダラ歩くのではなく、速く歩くのでもなく、「気持ち速めのウオーキング」をする。運動は「食前や早朝」はダメ。お腹を空かせるためにウォーキングすることは1番血糖値に悪い。また注意すべきは、「過度な運動」が身体のストレスになって「逆に血糖値を上げるケース」があり、ネット上でも多く報告されている。
  • 「食後は座るな」が糖尿病学会の常識。これが非常に重要。この文を100回くらい推敲する内に気が付いたことは、女性は食後直ぐ後片付けや皿洗いをするので血糖スパイクが男性より起きにくい。食後座らないことなども、家族に言っておかないと自分はすぐ忘れてしまう。食後休憩後、とにかく運動に向かうこと。食後休憩したら、例えば「腰掛けから立って座り」の「腰掛けスクワット」を10回〜15回、その場で繰り返すだけでも効果は絶大。
  • これだけ説明してもなぜ「万能食は効果が絶大だ」というのか、腹に落ちて分かるひとはほとんどいない。一体何を目指しているのか、自問して、わかりますか?生活習慣病を克服するには、必ず食後直ぐに起こる【血糖スパイクを抑えこむ】ことが核心。若いからスパイクが起こっていない場合も含む。HbA1cは単なるお題目である。毎日の「血糖スパイク抑制」こそが万病克服に必須の目的。この万能食の文を自己解釈して、急激なスパイク回避のため、食事を抜いたり極端な減食をしないこと。必ず失敗する。焦らず、ここに書いてあることをバランスよく実行すること。血糖スパイク抑制のため、食後の後片付けに家族全員取り組むことは今こそ必要である。
  • 以上を印刷して食卓に置き、家族と情報を共有すること。

青参考情報

❶ 熟睡と静謐(せいひつ)

+30~+40

  • 健康に熟睡と静謐(せいひつ)は必須。「静謐(せいひつ)」とは、強い「不安」や過剰な「気遣い」がなく、心が落ち着いている状態をいう。毎晩「熟睡できていない」場合、生活習慣病を悪化させる「下降圧力」は一気に7倍にも達する。

❷不安

  • 阪神大震災を経験した人が言っていたことから昔ハッキリ気が付いたことだが、大震災に遭った人は「恐怖」と「不安」を感じ、全員「胆経」や「胆嚢」が劇的に悪化した。不安が無くなると正常に復帰した。
  • このように「不安」から以下のような部位に症状が出やすい。⑴大腸(便秘や痔やポリープなど全てを含む)⑵糖尿病⑶胆嚢⑷副腎⑸腰椎⑹喘息⑺心臓⑻肝臓⑼胃⑽鬱病